環境施設工学

本研究分野では,数値シミュレーションや実験・調査により,ダム,ため池,水路トンネルといった水利施設・社会基盤施設の設計や維持管理に関する研究を行っています. 例えば,宇宙から地球上に飛来する宇宙線ミューオンを用いて土の密度を推定する「ミュオグラフィ」により,水利施設の密度分布を把握し,状態を検討する取り組みを推進しています.
例えば,宇宙から地球上に飛来する宇宙線ミューオンを用いて土の密度を推定する「ミュオグラフィ」により,水利施設の密度分布を把握し,状態を検討する取り組みを推進しています.
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地盤災害に関する研究を行っている.とくに,地震や豪雨時に決壊リスクの高い老朽化したアースダムの診断や維持管理を目的としたリスク評価を行っている.また,それを実施するための地盤探査や解析法の研究を行う.
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老朽化した農業用水路トンネルの維持管理は社会的な懸案事項となっており,現時点でのトンネルの変状を正確に把握することが重要である.矢板工法で施工されたトンネルではトンネル覆工の背面に空洞が施工中・施工後に発生することが多く,この空洞によりトンネル覆工の劣化が進展することが知られている.そのため,地山と背面空洞を有する覆工との挙動を正確に理解することが必要となっている.本研究では,地山に背面空洞を有するトンネルを想定したモデルを用い,模型実験により相互挙動を確認している.
 
            