実験地球惑星物理学
惑星物質実験物理学部門
地球惑星構成物質の相関係や熔融関係の解明。マントルや核物質の構造、及びレオロジーや弾性、電気特性などの解明。マントル鉱物間、あるいはマントル核物質間の元素分配。
鉱物学、テクスチャー、組成、分光学的特性などの観点から、地球外物質と地球物質の研究を組み合わせ、他の太陽系天体、特に火星と炭素質小惑星の現在の性質と形成史を解釈する。
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大容量マルチアンビルプレスを主体とした高圧実験を手段として地球惑星内部のダイナミクス特に電気伝導、熱伝導といった輸送過程の研究を行っております。最近は元素分配や酸化還元の観点から地球惑星進化の問題にも取り組んでいます。
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高圧実験技術の開発を行いつつ、地球内部の構造とダイナミクスを理解するため、高温高圧下での地球物質に関して塑性や弾性あるいは相関係の調査などの物理的あるいは化学的な研究を行っています。
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初期地球形成から現在までの地球内部構造とダイナミクスを明らかにすることを目的に、川井型マルチアンビルプレスを用いた技術開発と地球構成物質の高温高圧相平衡関係や化学組成、結晶構造、物理学的性質を調べています。
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超高温高圧発生装置ダイヤモンドアンビルセルを用いて、実験的に地球の下部マントルや核を構成する物質の物性を調べることを目的に研究を行っています。
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地球惑星物質の振る舞いを本質的に理解するために、NMRなどの分光法測定及び第一原理計算により、天然及び高温高圧下で合成した物質(鉱物、ガラスなど)の構造解明を行っています。
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マグマと地殻流体の相平衡を実験的に調べています。最近は特に振動分光をプローブに用い、マグマと地殻流体の高温高圧その場観察を試みています。
惑星表層環境部門
地球惑星表層環境の過去から現在そして未来への進化過程の理解を目的とし、惑星表層のマクロな地質・地形プロセス、分子スケールの水―岩石反応、さらに表層環境に影響を与えうる地球内部の現象を対象に、野外調査、リモートセンシング技術、地球化学分析、高温高圧実験、スペースチャンバーによる環境模擬実験等を通してアプローチする。基礎研究に加え、地球環境保全や将来の人類の惑星移住等も見据えた実践的研究にも挑戦する。
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惑星表層において水の関与する地質プロセス全般を対象に、フィールドワークや室内実験、プローブ顕微鏡を使った鉱物界面やミクロ領域の物性評価などを通して研究しています。
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川井型高圧プレスなどの高圧発生装置を用いて地球惑星内部の高温高圧条件を実験室内で再現し、地球惑星形成条件および地球惑星内部における物質循環の解明を通じて地球惑星形成時から現在に至るまでの化学的進化やダイナミクスを理解することを試みています。
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炭素質コンドライトとその母天体について、XRD、EPMA、ラマン分光、反射率分光などの試料分析に基づき研究する。火星隕石や火星類似物質の鉱物学的・分光学的手法による火星探査