果樹園芸学

果樹園芸学

“果樹王国”岡山の特産であるモモとブドウを対象に、果実の生産性や品質の向上を目指して、栽培上の諸問題の解決や新たな栽培技術の開発に関する基礎・応用研究を行っている。また、圃場での栽培試験とラボでの分子生物学的手法を組み合わせることで、果実の発育、成熟、肉質、内部障害といった重要形質の生理的・遺伝的な制御メカニズムの解明にも取り組んでいる。

  • 教 授 :福田 文夫 Prof. Dr. FUKUDA Fumio
  • E-mail:ffukuda@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
  • 専門分野:モモ/ブドウ/果実発育/果実成熟/果実品質/内部障害/非破壊評価/収穫後貯蔵/栽培技術/視線解析/スマート農業

研究者総覧  リサーチマップ

モモとブドウの硬度および内部障害の非破壊評価

モモの内部障害(上図)
モモおよびブドウの樹上での音響測定(果実袋の上から測定可能)(下図)

果実に微弱な音波を与えて内部状態を非破壊評価する音響振動法を用いて、樹上および収穫後のモモ・ブドウの硬度や内部障害を把握できることを明らかにした。この技術を応用することで、収穫時期の最適化や障害果の効率的な選別方法の開発に繋げる。

 

 

  • 准教授 :平野 健 Assoc. Prof. Dr. HIRANO Ken
  • E-mail:khirano@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
  • 専門分野:ブドウ/果実発育/果実成熟/果実品質/無核性/単為結果/植物成長調節物質/香気成分

研究者総覧  リサーチマップ

ブドウの無核化と香気成分に関する研究

ジベレリン無処理でも果粒が肥大・無核化するブドウ‘ほほえみ’(上図)
香気成分のGC分析(下図)

ブドウの栽培では、多くの品種で植物成長調節物質(主にジベレリン)による無核果生産が行われている。我々の研究室では、植物成長調節物質によるブドウ果実の無核化機構の解明と果実品質(特に香気成分)に与える影響を研究している。

 

 

  • 准教授 :河井 崇 Assoc. Prof. Dr. KAWAI Takashi
  • E-mail:tkawai@(@以下はokayama-u.ac.jp を付けてください。)
  • 専門分野:モモ/果実発育/果実成熟/果実品質/内部障害/非破壊評価/収穫後貯蔵/軟化特性/遺伝子解析/三次元点群解析

研究者総覧  リサーチマップ

モモの成熟期および軟化特性に関する研究

極晩生モモ‘冬桃がたり’の果実(11月10日撮影)(左図)
三次元点群データを用いたモモの着果位置と果実品質の関係の3Dモデル構築(右図)

モモは一般的に夏季に成熟し、収穫後すぐに軟化する。一方、多様な品種・系統に目を向けると、成熟期が著しく遅い極晩生品種や、収穫後も長期間軟化しない品種も存在する。このような品種に着目して詳細な特性を調査し、その生理的・遺伝的な制御メカニズムの解明を目指す。

 

PAGE TOP