食料環境政策学
アジアにおける食料・環境政策に対する人文・社会科学的研究
食料・環境問題を解決するためには、問題を人間社会の課題としてとらえるための人文学・社会科学的なアプローチが不可欠である。当分野では、主にアジアにおける食料・環境問題(農業、資源産業、環境政策、コミュニティ開発、災害対策など)を地域研究と政治・経済の視点から捉えなおすことで、アジア各国が民主的で持続可能な社会を築くための道筋を検討している。
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情報圏が変える東南アジアの辺境社会
東南アジアの辺境社会は、国家や市場アクターが「持続可能な開発」の実践等を契機に情報基盤を整備することで、遠隔地と強力に結合されつつある。研究では、PES、一次産品の認証、災害対策を例に、情報を介した国家や市場の影響力増大が辺境社会に与えた影響を検証している。
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国際化する食料・農業・環境政策
日本と世界各国との経済的結びつきが強くなる中で、日本をはじめ世界の食料・農業・環境問題は相互に強く影響を受けることになり、日本の政策のみでは問題の解決が困難となった。研究では、我が国の食料・農業・環境政策の望ましい姿について、国際的な通商関係・各国の政策の影響を踏まえて研究を行っている。