フィールド情報利用学
フィールドには目に見えるものの他に人に話を聞いて分かること等、多様な情報があります。当分野ではフィールドで得た情報を記述する媒体の一つである地図をベースに、農地の荒廃化や獣害といった環境問題がもたらす影響の解析に取り組んでいます。またあらゆる形態のデータを統合し、地域の将来像を考えるための計画づくりに活かす方法の開発や、その実践を進めながら持続可能な地域の実現に努力しています。
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住民主導型のコミュニティ計画理論の構築
わが国の農村地域では近年,住民自らが計画づくりや地域づくりに乗り出している例が各地にみられるようになりました。本研究では集落を範囲とする動きに焦点をあて,従来の行政が主導する形と比べて何が違うのか,どういう特徴がみられるのかを明らかにしようとしています。これによりわが国の農村地域特有の計画理論を構築することができ,今後の地域づくりの指針として役立てることが期待できます。
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近年、砂漠化、森林減少、農地荒廃等のグローバルな環境問題が、また、身近なところでは里地里山の荒廃等のローカルな環境問題が深刻になってきています。これらの環境問題は、空間スケールの大小こそありますが、全て実空間上での現象であり、このような空間現象を記述できるものが地図(地理空間情報)です。地理空間情報,人工衛星画像,統計情報等を数理学的手法で解析することにより様々な環境問題の解析を試みています。


