構造材料学
金属材料、複合材料、機能性材料などを対象に、その微細構造を制御して必要な材料特性を作り出す研究を行っています。「百聞は一見にしかず」をモットーに、現象を自ら観察し、考え、モデリングすることを大切にしています。研究室生は、さまざまな最新鋭の電子顕微鏡システムを利用し、マイクロサンプリング技術や原子レベルでの観察・解析技術を身につけることができます。
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高信頼性材料の開発
様々な機械部品は、プレス、鍛造、鋳造等によって作られています。信頼性の高い構造物を作るには素材の高品質化が必要になります。また環境問題より素材の高強度・高延性材が求められています。これらの要求に応えられるよう、新しい部品製造プロセスの提案や素材の組織制御に関する研究を行っています。
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加熱によって自発変形するチタン合金
形状記憶合金は加熱によって元の形状に戻りますが、当研究室ではわずかなひずみを与えて加熱すると、その方向に自発変形するチタン合金を開発しました。この現象は従来困難である高強度薄肉管の製造などに適用でき、チタンの軽量,高強度,高耐食性が十分に発揮されます。
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疲労き裂が発生する結晶粒の予測
金属材料は様々な結晶の向きを持つ多結晶体で構成されています。また、微小疲労き裂の発生する結晶粒を予測するためには、多結晶体を構成する結晶粒の向き・寸法・相互作用など多岐にわたる因子を考慮する必要があります。本研究では高信頼性確保のために、各種因子を考慮した高精度なき裂発生箇所の予測を目指しています。