知能機械制御学
システム制御理論は社会を支える基盤技術です。その対象分野は機械系にとどまらず、電気/情報/化学系など多岐に渡ります。私たちの研究室では産業機器やマルチエージェント系など、様々なシステムを制御するための理論とその応用について研究しています。また、歩行アシスト装置の開発など、機械だけでなく人間も含む系を対象としたテーマにも取り組んでいます。
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以下のようなテーマに取り組んでいます.
-受動歩行のモデル化・解析
-電動自転車のアシスト制御
-炊飯現象・炊飯器のモデル化・解析
-鉄鋼圧延の冷却制御
-レーザープリンタ定着プロセスの予熱制御
-空圧式義手・ハンドの開発
-低脈動チューブポンプの開発
-PCAによる多次元熱拡散系モデル低次元化
-視覚フィードバック制御
-抱き起し介護動作の最適化
-合気道の投げ技の動力学解析
-回転型イナーター
-車両のドリフト走行モデル
-ギアバックラッシュによる非線形振動抑制
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制御工学や機械学習を活用した研究に取り組んでいます.例えば,高齢者が転倒せずに安心して歩けるような装着型の歩行支援装置を開発しています.歩き方は人により異なるため,本支援装置では機械学習により歩容を推定し,適切なタイミングでアシスト力を生成します.
その他のテーマ
-農業分野への制御応用
-通信ネットワークを介した産業機器の異常検知
-群ロボットのフォーメーション制御
-機械システムの振動・騒音制御
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制御対象のモデルが得られない状況では経験的または試行錯誤的な制御系の設計や調整をせざるを得ない状況があります。そのような状況においても制御則の設計や調整を行う方法として、データ駆動制御があります。測定した時系列信号を用いて直接的に制御則を設計・調整することが可能で作業の効率化などが期待でき研究が進められています。データ駆動制御を中心に、より良い制御則を求める方法とその応用について研究しています。