伝熱工学
伝熱工学研究室では,熱エネルギーの有効利用のための熱・物質移動の基礎的な現象把握から工業的ニーズに対応する開発などの研究を行っている.具体的には,潜熱を利用した熱エネルギー輸送・貯蔵,新たなデシカント空調システムの開発,物体の表面性状を制御した際の液滴の凝縮・蒸発や凍結挙動の把握,潜熱蓄熱物質含有マイクロカプセル生成,および機能性熱ふく射膜による吸収・反射の数値解析など多岐に渡る研究を行っている.
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近年,低温蓄冷媒体の開発が求められている.そのため,0℃から-25℃までを対象とした新たな潜熱エマルションによる低温熱利用技術の構築を図るために,種々の条件にてW/O,O/W型エマルションの生成試行を行い,最適な生成方法,構成する物質の種類・含有量の影響,分散安定性,凝固・過冷却挙動の解明を行なっている.
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水の凍結は身近に見られる現象であるものの,今なお研究が続けられている.本研究では,過冷却状態にある水の液滴や液柱の凍結挙動を観察し,その過程で見られる凍結面やデンドライト先端伝播の物理を明らかにするため,実験・理論の両面から検討を行っている.
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