水質衛生学
衛生的で持続可能な都市環境を築くために,新しい水処理技術,環境中での物質の移動と生態系との関わりについて教育研究を行っています。
|
資源回収型排水処理技術による環境汚染防止と持続可能な食料生産の実現
世界人口の増加に伴い食料と肥料の需要が増加し,食料が不足すると予測されています。その一方,食料生産に伴う農地からの肥料成分の流出,都市からの排水量増加による環境汚染拡大が予測されています。医薬品等化学物質を含む都市排水を衛生的に処理しつつ,資源(主に肥料成分)を回収し,食料生産に再利用する技術を開発しています。
|
クオラムセンシングを利用した硫酸還元菌による排水処理能力の向上に関する研究
嫌気性微生物である硫酸還元菌を使った水処理について,微生物活性を最大限に引き出すためにクオラムセンシング(QS)という微生物間コミュニケーションに着目した研究を行っています。QSには,オートインデューサー(AI)という物質が使われていますが,水処理過程でどのAIの添加が処理能力の向上に寄与するのかとその機構を明らかにし,水処理を高速化することを目指します。