工業触媒化学
地球規模の課題解決へ向けた産業上の重要性が高い,革新的な化学触媒法の研究・技術開発を進める。岡山大学工学部は、岡山県民の大きな期待を背負い発足したものの、地域に対する貢献はいまだ十分とは言いがたい現状を受け止め、地に足をつけた地域・産学連携を通じて、錯体化学を基盤とする、経済と環境の調和を実現する実用化志向の化学研究を進める。研究活動等を通して、確固たる芯のぶれない誇りある日本人を育成する。
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産業面で重要な革新的錯体触媒法を開発する。液相に可溶な錯体触媒の原理的な優位性を最大限に引き出す製造プロセスにおいて、経済的合理性のある実用化可能な触媒を開発する。具体的には、熱硬化性環状オレフィン樹脂を製造するためのタングステン系触媒、アクリルアミド等の基幹化学品を製造する超高活性触媒など。
並行して、先端分析機器群の能力を最大限に引き出す触媒探索の高速スクリーニング法など、新しい分析手法の確立や、錯体触媒の素反応に着目した無機新材料の開発も進行中。
研究紹介ページ一覧
- 環境対応型、シンプルな加水分解触媒の開発に成功-工業廃水ゼロ、低炭素社会指向の新しい工業プロセス実現へ
- 岡山大,「排水ゼロ」でアミド類を製造する方法を開発
- 183W NMRによる樹脂製造用のタングステン錯体触媒系の分析