超電導応用工学
超電導技術は,CO2削減や省エネルギー効果によるエネルギーシステムの高効率化,高磁場応用による新技術の創生など社会への貢献が見込まれ,電力,産業,医療などへの幅広い応用が期待されています。特に近年は,液体窒素(77K)を冷媒として使用可能な高温(酸化物)超電導体の利用が超電導応用機器開発の中心になっています。当研究室でも,高温超電導体(バルク体と薄膜線材)を用いた超電導応用機器の開発を行い,エネルギー・環境問題の解決を目指した高効率・低損失の電気機器などのへの応用,超電導技術と再生可能エネルギーとの協調や応用,医療・核融合用超電導マグネットの応用を目指しています。
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高磁場のデスクトップ型磁気共鳴画像(MRI)診断装置と核磁気共鳴(NMR)分光計などを開発しています。
また,新しく開発中の極細低温超電導線材による超小型高磁場マグネットの開発も進めています。また,超電導コイルを用いて大容量かつ高効率伝送可能な非接触給電システムを実現することを目標としています。
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高温超電導を用いたコンパクトな高磁場マグネットを,磁気共鳴画像(MRI)診断装置,核磁気共鳴(NMR)分光計やがん治療用加速器などの医療応用,究極のカーボンニュートラルである核融合炉用マグネットへ適用することを目指して,小型モデル実験や高精度電磁界解析技術の開発を行っています。