電動機システム工学
現在,モータは,産業,運輸から家庭に至る様々な場所で使用されていることから,日本の全発電量の半分以上がモータで消費されています。そのため,モータの高効率化は,エネルギー起源の二酸化炭素削減に非常に効果があり,地球温暖化対策およびエネルギー資源の枯渇対策の観点から非常に重要な研究課題です。そこで,「モータによる環境負荷の低減」を目指して,「モータの高性能化」や「磁気浮上を活用したベアリングレスモータ・磁気軸受」に関する研究を行っています。
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航空業界では,環境負荷の低減に加えて,燃料消費量を低減するために,航空機の電動化が強く求められている。そのためには,航空機に搭載できる高出力密度なモータの開発が必要不可欠である。そこで,異形断面を持つ平角線を適用した集中巻構造を持つ高出力密度埋込磁石同期モータの研究開発を行っている。
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近年,世界中で自動車の電動化が推進されており,より高性能な自動車駆動用モータの需要が高くなっている。同時に,飛躍的な生産台数の増加が予想されるため,低コストでの量産も求められる。そこで,高性能化と低コスト化を両立するために,フェライト磁石と丸線を用いたアキシャルギャップモータの研究開発をしている。