情報セキュリティ工学
高度なデジタル技術により生活や教育、ビジネスなど様々な場面においてサイバー空間(インターネット、クラウド)とフィジカル空間(デバイス)が近接し、あらゆる情報がインターネット上で扱われるようになった。そのため、安心・安全な通信やサービスの展開を行うためにはセキュリティが極めて重要となる。本研究室では、医療機器や自動車、スマート家電など、身の回りでインターネットへ接続して利用されるデバイスがこのような状況でも安心・安全に使用できるようにするための暗号や乱数などに関する研究・開発を行っている。
|
|
|
量子計算機の実現へ機運が高まる一方で、この急成長は従来暗号技術においては大きな脅威をもたらす可能性がある。これを防ぐため、量子計算機でも安全性を確保することができると期待される次世代の暗号方式が盛んに研究されており、本研究室でも整数上の格子を用いて構成される暗号方式などの研究・開発に着手している。
計算機科学に関わる多くの技術では乱数生成(=不規則性を作り出す技術)が極めて重要な基盤技術として利用されており、自然現象や数学を用いた計算など、様々な方法が研究されている。本研究室では、特に情報セキュリティ技術での利用を想定し、乱数の開発やセキュリティ応用における安全性評価を実施している。