素粒子物理学
素粒子物理学とは、物質を構成する最小の単位である素粒子の性質や、それらの素粒子がどのような力(相互作用)で結びついているかを研究する学問分野です。また素粒子物理学は宇宙の成り立ちを理解することと密接につながっており、当研究室では加速器実験や宇宙観測による実験的な研究を推進しています。中でもニュートリノとよばれる素粒子に着目し、様々な実験を通してその性質や宇宙の謎の解明に挑んでいます。
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2015年のノーベル物理学賞を受賞したスーパーカミオカンデはニュートリノ質量の発見で有名ですが、同時に宇宙ニュートリノの観測も可能です。当研究室では星の一生の最後に起こす超新星爆発から放出されるニュートリノの観測を目指しています。一方でニュートリノは未だ謎に包まれた素粒子であり、の性質解明に向け、茨城県東海村のJ-PARCで人工的に生成したニュートリノビームを用いたT2K実験も推進しています。
さらに、将来実験として2027年開始予定のハイパーカミオカンデでは、スーパーカミオカンデの約10倍の大きさを持ち、宇宙は物質が優勢で、反物質がほとんどない謎の解明を目指しており、当研究室でも実験開始に向けて様々な研究を進めています。
提供:東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設
提供:東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設
提供:J-PARCセンター
プレスリリース