モバイル通信学
当研究室では、5Gの更に先のモバイル通信システムの実現を目指した、新しい無線技術の研究に取り組んでいる。とりわけ、10Gbps以上の超高速大容量化の実現に必須となるOFDM/OFDMAやMIMOチャネル信号伝送技術、シームレスなサービスエリア構築と柔軟なエリア拡大を実現するための電波伝搬技術や回線設計技術、更に、新しい無線伝送方式としてのLED可視光通信、究極の周波数有効利用を目指した無線信号分離・復調技術の研究を行っている。
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蓄積一括信号処理による重なった無線信号の分離・復調技術
IoTが普及し超多数のセンサ端末による干渉や妨害の問題が顕在化している。従来の受信機では実現できない、重なった無線信号の分離・復調を可能とする新技術の研究を進めている。本研究では、広帯域受信スペクトルを一旦クラウドに蓄積し、過去・現在・未来のデータを用い高度な一括信号処理を行う。本技術により、究極の周波数有効利用の実現を目指す。
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空間的並列伝送を用いた広帯域LED可視光無線通信の研究
ギガビット/秒の高速信号伝送が可能となる広帯域LED可視光無線通信を実現するため、多数のLED照明と受信機に備えた多数の受光素子を用いて空間的に並列な信号を同時に伝送する空間的並列信号伝送の研究を行っている。