極限量子物理学
素粒子原子核物理・宇宙物理・原子分子物理など物理学の様々な分野で発展した知識・技術を元に,基礎物理の新たな法則:素粒子標準理論を超えた物理モデル構築につながる実験研究を進めています。高エネルギー加速器を使わないテーブルトップ型の実験を中心に進めており、そこで鍵となる高性能レーザー、高性能検出器、量子コヒーレンス性の高い標的、分子冷却技術等の各種開発を独自に進め、世界に一つしか無い実験装置を使って研究しています。
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外界から隔離された原子核や電子が持つ量子力学の特性を利用して一見不可能に思える現象を出現させ、高度に制御し、基礎物理法則の発見に役立てる実験スキームの構築を目指している。一つは結晶内で外殻に遮蔽されたランタノイド元素イオン 4f 電子系の量子コヒーレンスを制御して、原子遷移に伴うニュートリノ放出の初検出を目指す研究を進めている。
またTh-229 原子核の低エネルギーアイソマー準位に関する基礎研究を行い、真空紫外領域の超精密原子核時計の実現に向けた研究も進めている。